日本にはない「連名口座」とは
日本ではあまり馴染みがありませんが、香港の金融機関では連名口座というものがあります。
一つの口座に2人の名前が記載されており、夫婦や恋人、家族で一つの口座を持つと考えればわかりやすいと思います。
この口座の最大の特徴は、口座名に登録されたどちらの方も同じように口座への出し入れが出来る点です。
通常、日本の銀行口座の場合、夫の口座から妻のサイン(印鑑)では引き出しができませんよね。
通帳を持って行って引き出す時は、夫の印鑑をセットで持っていく必要があります。
しかし、夫と妻の両名で連名口座を作っていれば、夫が入れたお金でも妻のサインで引き出すことが可能となります。(日本以外の国はサイン方式のため、日本のように他人の印鑑を持っていくということができません。)
逆に、口座のお金を相談もなく勝手に引き出されてしまうとか、別の口座に振り込まれてしまう等のデメリット(問題)もありますが、香港の人と国際結婚をしている方に伺うと、非常に便利で安心感があるということです。
あとは、お互いの信用の問題でしょうか。
日本に連名口座がない理由とは
それでは、香港には連名口座があって、なぜ日本にはないのか考えてみると、税金が絡んでくることが原因と思い当たります。
香港では、相続税がかからない事をご存知の方も多いと思いますが、日本では相続する額によっては税金がかかりますよね?
つまり、連名口座に夫婦共同の財産を入れられていた場合、相続税をかけるべき対象額が曖昧になり、課税できなくなってしまうことが最大の理由だと思われます。
もし、上記のように夫婦で連名口座を作っていた場合、例えば夫が他界した際に、妻は自分のサインで連名口座のお金を引き出すことが可能です。
日本でも、実際はカードで引出しを行うことが可能ですが、死亡日時と口座の移動記録から相続対象金額が税務署にわかるようになっています。
時々、夫の口座をロックされてしまい、家族が葬式代金も引出せなかったというような制度上の欠陥(税務署に都合のいい制度)が時々新聞に紹介されています。
つまり、個人の資産であるはずの貯金を国(税務署)の許可なく勝手に移動してはならないという国の姿勢が、日本には連名口座を作らせない最大の理由といえるのではないでしょうか。
香港で資産運用(貯金だけでも)をして、しかも利益(利息)が年20万円以下の場合、香港はもとより、日本でも税金を支払う必要がありませんので、いざというときのために連名口座を作ってみてはいかがでしょう。
万が一のときに、スムーズに資金を移動させられる事が、連名口座の魅力です。
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