香港ドルについて
香港で資産運用を行う際、その国の通貨である香港ドルを理解しておく必要があります。
香港では、ドルやユーロでも投資が可能ですが、あくまで現地通貨は香港ドルです。
いつまで続くか疑問が残りますが、香港では戦後ドルペッグ制をとっており、中国返還後も変わらず、ドルペッグ制を維持しています。
ペッグ制とは、自国・地域通貨と特定の外国通貨の交換比率を一定に保つ為替制度のこと。
貿易規模が小さく競争力がある産業を持っていない国などが、貿易や投資を円滑に行うために採用している。これらの国は、貿易を円滑に行う等の理由から、たとえば中南米の多くの国では米ドルと連動させるなど、自国の通貨を貿易上結びつきの強い国の通貨と連動させている。相場が通貨当局の想定範囲を外れそうになると、外国為替市場の介入を実施する場合が多い。経済成長が著しい中国は2005年7月に、米ドルとのペッグ制を見直した。日本をはじめとする主要国は、ペッグ制ではなく変動相場制を採用している。
実際経済としては、アメリカよりも遥かに中国に影響を受ける香港経済ですが、制度の切り替えは簡単にはいかないようです。少なくとも、中国政府はこの点について今のところ何も発言をしていません。
アメリカ経済と香港経済はほとんど関係がなく、政策も異なるのですが、このドルペッグ制を採用しているため、現在US$1 = 約HK$7.8に固定され、金利についてもアメリカと時を同じくして上下しています。
管理人が香港に住んでいた中国返還前と現在ではアメリカと中国のバランスが変わってしまっており、(既に過去のことになってしまいましたが)日本経済新聞の2007年2月2日に『人民元、香港ドルを"逆転"』という記事が紹介されていました。
簡単に要約すると、
今まで香港ドルと中国人民元の交換レートは香港ドルのほうが高かったのですが、最近では、中国人民元の方が高くなっている。
中国近辺の国でも、中国人民元の利用が拡大してきている。
ということです。
数年前から、現地では香港ドルと中国人民元の交換レートが徐々に近づいてきており、近年ほとんど差がない状況でしたので、いづれ逆転現象は起こると考えていましたが、思った以上に早かったという感があります。
このことは、香港で投資をする際の受取り通貨を、『米ドルにするか、中国人民元にするか』という問題に絡んできますので重要事項として考えておいたほうがいいでしょう。
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